「船が消えた」「飛行機が消息不明になった」――。
そんなミステリアスな伝説で知られるのが、バミューダトライアングルです。
子どものころからワクワクと怖さが混ざったこの話、本当に“原因不明”のままなのでしょうか?
今回は、バミューダトライアングルの基本情報から、事故の原因、そして現代の見解までをやさしく解説していきます。
■ そもそも「バミューダトライアングル」ってどこ?
バミューダトライアングルとは、フロリダ半島・プエルトリコ・バミューダ諸島を結んだ三角形の海域のことです。
大西洋の中でも交通の多い航路の一つで、昔からさまざまな船や飛行機が通過してきました。
ところがこのエリアでは、20世紀初頭から「船や飛行機が忽然と姿を消す」という不思議な出来事がたびたび報告されるようになったのです。
■ どんな事件があったの?
特に有名なのが「フライト19」の失踪事件です。
1945年、アメリカ海軍の練習機5機がこの海域で訓練中に消息を絶ち、その後捜索に出た飛行機まで行方不明に…。
この出来事が、バミューダトライアングル伝説の出発点になったとも言われています。
ほかにも、貨物船・帆船・民間機などが乗組員ごと忽然と姿を消すような記録があり、「海の魔境」として扱われるようになっていきました。
■ 謎の原因って何なの?
長年、様々な仮説が立てられてきました:
- ・磁場異常説:コンパスが狂い、方向感覚を失った
- ・気象異変説:急な嵐やダウンバースト(強烈な下降気流)に巻き込まれた
- ・海底ガス説:海底から出るメタンガスで船の浮力が失われ沈没
- ・宇宙人や異次元説:あくまで都市伝説ですが…
でも実は、これらの“謎”は、現代の科学ではほぼ説明がついていると言われています。
■ 真相に迫る:実は“偶然”と“航路の多さ”が原因?
近年の研究では、バミューダトライアングルが特別に事故が多いわけではないことが明らかになっています。
このエリアはもともと通行量が非常に多い航路で、事故や機械トラブルが起きれば統計上目立ちやすい、というのが実情のようです。
また、古い記録には「消えた」とされていた船が、実は後で無事発見されていたというケースも。
つまり、伝説の多くは誤解や情報不足から生まれたものだったという見方が主流になってきています。
■ それでもロマンは消えない
科学的に説明できるとしても、「海が人を飲み込む」という言い伝えのロマンは、やはり消えません。
人類がまだすべてを解明しきれていない海の中で、こうしたエリアがあってもおかしくない…
そんな気持ちも、ちょっとだけ残しておきたくなりますね。
■ まとめ
バミューダトライアングルの謎は、現代科学の進歩によってかなり解き明かされつつあります。
でも、完全に「信じる or 信じない」で割り切れないのが、この伝説の面白さ。
不思議な出来事にロマンを感じながら、現実と空想のちょうど真ん中で楽しむのが、バミューダトライアングルとの正しい付き合い方なのかもしれません。
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