コンビニやスーパーで買ったポテトチップスの袋、手に取ってみるとパンパンに膨らんでいることってありますよね。
「中にどれだけ入ってるんだろう?」と期待して開けてみたら、思ったより少なくてガッカリ…なんて経験、あるのではないでしょうか。
でもこの“ふくらみ”、実はちゃんとした理由があるんです。
中に詰まっているのは「空気」じゃない
まず驚くかもしれませんが、ポテチの袋の中に入っているのは、ただの空気ではありません。
正体は「窒素ガス」。
食品を酸化や湿気から守るために封入されている、無色無臭のガスです。
窒素は化学的に安定していて、食品の劣化を防ぐ効果があり、ポテチの“サクサク感”を保つ大事な役割を担っています。
なぜ袋をパンパンにするの?
理由は大きく2つあります。
- 1. ポテトチップスを守る「クッション」
パンパンにふくらんだ袋は、いわばエアバッグのような役割。
輸送中にチップスが割れてしまうのを防ぐため、内側から圧力をかけて守っているんです。 - 2. 湿気と酸化を防止
窒素ガスで満たすことで、酸素を遮断し、湿気を寄せつけない環境をつくっています。
つまり、「少なく見せようとしてる」わけではなく、「おいしさと形を守るため」だったんですね。
じゃあ、あの“スカスカ感”は演出じゃないの?
一部では「なんだか損した気分になる」といった声もありますが、実際には内容量はきちんとグラム数で決められており、食品表示法でパッケージにも明記されています。
袋が大きいのは、見た目のインパクトだけでなく、先ほど述べた保護と保存のためでもあります。
気温や気圧の影響も?
気づいた方もいるかもしれませんが、同じ商品でも季節や地域によって、袋のふくらみ具合が違うことがあります。
これは気圧や気温の変化によるもの。飛行機や高地などでは袋がさらにパンパンになることもあります。
まとめ
- ポテチの袋に入っているのは「窒素ガス」
- 袋がふくらんでいるのは中身を守るため
- 酸化・湿気対策にも役立っている
- スカスカ感は“保護のため”と理解しよう
ちょっとした豆知識ですが、これを知っていると、次にポテチを買ったときの見え方がちょっと変わるかもしれませんね。
「パンパンな理由」、身近なところに意外な工夫があるって面白いですね。