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「ありがとう」は仏教由来?感謝の言葉に隠された深い意味

誰かに親切にしてもらったとき、自然と口にする「ありがとう」。
私たちの暮らしの中に当たり前のように溶け込んでいるこの言葉ですが、実はその語源には、思わず「へぇ」となるような深い意味があるのです。

◆「ありがとう」の語源は「有り難し」

「ありがとう」は、もともと「有り難し(ありがたし)」という古語が語源です。
この「有り難し」は、「滅多にないこと」「めずらしくて貴重であること」を意味していました。

つまり、「ありがとう」とは、「そうしてくれることが滅多にないほどありがたい」といった、深い感謝の気持ちを表している言葉なんです。

◆仏教と「ありがとう」の関係

「有り難し」という表現は、実は仏教にも由来があるといわれています。
仏教の教えでは、「人として生まれること自体が稀(まれ)であり、尊いこと」とされています。

この「人として生まれることは有り難し」という考え方が、やがて「めったに起こらないありがたいこと」や「感謝の気持ち」を表す言葉として日常に広まったのです。

◆江戸時代に「ありがとう」は一般語に

もともとは敬語や格式ばった場面で使われていた「ありがとう」ですが、江戸時代になると庶民の間にも広まり、日常会話の中で自然に使われるようになりました。

今では「どうもありがとう」「ありがとうございます」など、さまざまな言い回しで使われる定番の言葉にまで成長しました。

◆感謝の気持ちを伝えるだけでなく、自分の心も整える

「ありがとう」という言葉を声に出すことで、相手に感謝の気持ちが伝わるだけでなく、自分自身の気持ちも穏やかになるという不思議な力があります。

言霊(ことだま)という考え方では、言葉には力が宿るとされており、「ありがとう」はその中でも特に良い波動を持っている言葉とも言われています。

◆まとめ:何気ない言葉に込められた大切な思い

「ありがとう」という一言には、仏教の教えや古くからの日本人の価値観がしっかりと根付いています。
それを知った上で使うと、より一層その言葉に気持ちが込められるように感じられませんか?

これからも「ありがとう」という言葉を大切に、心を込めて使っていきたいですね。