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「足元をすくう」の“すくう”って何?使い方にも注意!

日常の会話やニュースで耳にすることのある「足元をすくう」という表現。なんとなく意味はわかるけれど、「すくう」って一体どういう動作のことなの?と気になったことはありませんか?今回はこの表現の由来や意味、そして使い方で気をつけたいポイントについて、わかりやすく解説します。

◆「足元をすくう」ってどういう意味?

この言葉は、相手の油断や隙をついて不意打ちをくらわせるような状況を表すときに使われます。たとえば、信頼していた相手に裏切られて立場を失ったとき、「足元をすくわれた」と言うことがありますよね。

つまり、自分が思いもしなかったタイミングや方法で不利な状況に追い込まれることを指すのです。

◆“すくう”とはどういうこと?

この「すくう」という言葉は、古くは「すくい投げ」など相撲の技から来ているとも言われています。相手の足を下から払い上げて転ばせる技術です。まさに、足元を狙って相手のバランスを崩すという意味ですね。

転じて、精神的・社会的なバランスを崩すような行為にも使われるようになったと考えられています。

◆日常での使い方は?

この表現は、ビジネスや人間関係でもよく使われます。たとえば、ライバル会社がこちらの戦略を先に実行してきたような場面で、「あの会社に足元をすくわれた」と表現することがあります。

また、人間関係のなかで信じていた人に裏切られるような場面でも使われます。油断しているときにこそ起きやすいことなので、教訓としても耳にすることがあるかもしれません。

◆言い換えるとどうなる?

似たような意味を持つ表現には、「裏をかかれる」「寝首をかかれる」「出し抜かれる」などがあります。それぞれニュアンスが少しずつ異なりますが、相手にしてやられた、という点では共通しています。

ただし、「足元をすくう」は少し文学的な響きがあり、会話や文章に使うと表現に深みが出るのも特徴です。

◆注意したい使い方

「足元をすくう」はあくまでも相手が予想外の行動を取った結果、自分が不利になったというニュアンスです。ですので、「自分が誰かの足元をすくった」とはあまり言いません。むしろ、受け身の形で「すくわれた」と表現されるのが一般的です。

◆まとめ:言葉の背景を知って、表現に深みを

「足元をすくう」は、意外な形で自分の立場が危うくなることを表す表現です。その語源や背景を知ることで、ただの慣用句ではなく、意味のある言葉として使えるようになりますね。

油断大敵とはよく言いますが、この表現が使われるような場面に自分が遭遇しないよう、日ごろから周囲に目を配ることも大切かもしれません。