sassatimes

世界中に「ピラミッド」!?文明を超えて広がる謎の建築物たち

ピラミッドと聞くと、多くの人がエジプトの砂漠にそびえるギザの大ピラミッドを思い浮かべるのではないでしょうか。でも実は、こうした三角錐の巨大建築物は、世界のさまざまな地域に存在しているんです。

南米のマヤ文明やアステカ文明、アジアの中国やインドネシア、さらにはヨーロッパや中東にも似たような構造物が見つかっています。遠く離れた文明が、なぜ似たような形を選んだのでしょうか?

偶然?それとも必然?ピラミッドという形の魅力

ピラミッド型の建物には、上に行くほど軽く安定するという構造上の利点があります。石を積み上げていく技術が限られていた古代にとって、この形はもっとも効率よく高さを出す手段だったのかもしれません。

また、太陽信仰や天体との関係も指摘されています。多くの遺跡で、建物の角度や位置が天文学的に計算されている痕跡があり、空とのつながりを意識した可能性が高いといわれています。

エジプト、メソアメリカ、東アジア…各地の「ピラミッド」たち

エジプトでは王の墓として建てられたピラミッドが有名ですが、メソアメリカでは祭祀の場として使われていたことが多く、構造や役割に違いがあります。

中国には陝西省(せんせいしょう)に土でできた巨大な墳丘墓があり、「中国のピラミッド」と呼ばれることもあります。また、インドネシアのボロブドゥールや日本の古墳も、形や構造に共通点を見出す人もいます。

世界をつなぐ“見えない糸”?

一部の研究者や愛好家の間では、「かつて地球には共通の高度な文明があったのではないか」という説も唱えられています。それが崩壊した後に、各地の文明がその知識の断片を元に建築したという考え方です。

もちろんこれはロマンに満ちた仮説ではありますが、古代の人々が共有していた「何か」を感じさせる部分でもあります。

知れば知るほど深まる謎

同じような形の建築物が、文明も交流もなかった時代に、これだけ広がっていたという事実は、やはり興味深いものです。そこには、物理的な効率性だけでは語れない、信仰・宇宙観・民族の想いが込められているのかもしれません。

それぞれの地域がどんな理由でこの形を選んだのかを知ることは、歴史だけでなく人間そのものへの理解にもつながるので