私たちが普段当たり前のように歩いている地面。その“下”には、マグマが流れる地核や高温高圧の世界が広がっている──そう教わってきた方がほとんどでしょう。
ところが、昔から一部でささやかれてきたのが「地球の内部には巨大な空洞がある」という説です。
これは一見、荒唐無稽に思えるかもしれませんが、実は古代の文献や探検記録などにも、その存在を示唆するような記述が見られます。
古代人は知っていた?神話に残る“地下の世界”
古代チベットやインド、北欧神話には、「地下にもうひとつの世界が広がっている」とされる伝承があります。
そこには光があり、人々が文明的な暮らしをしているとも伝えられています。
また、紀元前のギリシャでも、大地の中に神々や冥界があるという考えが存在していました。
これらはあくまで神話の域を出ませんが、共通して“地中に何かがある”という意識があったのは興味深いところです。
近代にもあった“入り口探し”
19世紀になると、「地球の内部に文明がある」と主張する学者や探検家が現れ始めました。
中には、極地にその入口があるとし、実際に北極圏への探検を試みた人もいたそうです。
当時の資料や報告書には「奇妙な暖気を感じた」「未知の生き物を見た」などの記録も残されていますが、現代の科学ではこれらを裏付ける証拠は見つかっていません。
現在の科学ではどう見ている?
地球内部は、地震波や人工衛星による観測により、その構造が詳細に調査されています。
その結果、地球の中心には高密度の鉄やニッケルが存在し、空洞は確認されていません。
とはいえ、完全に“中を見た”わけではなく、すべては間接的なデータに基づいた推測です。
そのため、一部では「絶対にないと断言はできない」との声もあるのが現状です。
なぜ今もこの説が語られるのか
夢やロマンをかきたてる説であることに加え、人類の未踏領域がまだ地球上にあることも一因かもしれません。
また、フィクション作品や都市伝説の題材として取り上げられることも多く、「もしかしたら」という気持ちを刺激するのかもしれませんね。
まとめ
- 古代の神話や文献には“地下世界”の存在が語られている
- 近代には極地に入口があると信じて探検した人もいた
- 現在の科学では空洞の存在は確認されていないが、完全には否定されていない
- ロマンや冒険心が今もこの説を語り継がせている
科学と神話が交差する「地球空洞説」。
あなたはこの説、どう思いますか?