最近よく耳にする「ワンチャンあるかも」「この景色、エモいよね」などの言葉。
なんとなく聞いたことはあるけれど、「実は意味をちゃんと知らない…」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな若者言葉の代表格「ワンチャン」と「エモい」について、やさしく丁寧にご紹介します。
「ワンチャン」ってどういう意味?
「ワンチャン」とは、「ワンチャンス(one chance)」の略語です。
もともと英語の “one chance” を日本語のスラングとして取り入れたもので、 「ひょっとしたら可能性がある」「うまくいくかもしれない」といった意味で使われます。
例:
・「ワンチャン雨止むかもね」
・「この試合、ワンチャン勝てる!」
つまり、「低い確率だけど可能性がゼロではない」というニュアンスが込められている言葉です。
「エモい」ってどういう感覚?
続いて、「エモい」という表現。
これは「エモーショナル(emotional)」=感情的、情緒的という英語から来た若者言葉です。
何かを見たときや聴いたとき、言葉では言い表せないような懐かしさや感動、切なさなどを感じたときに「エモい」と表現します。
例:
・「この曲、昔の記憶がよみがえってきてエモい…」
・「夕焼けの海辺、めっちゃエモかった」
単に「感動した」だけでなく、心が揺さぶられるような雰囲気やムード全体を指す言葉として、写真・音楽・映画などさまざまな場面で使われます。
どんな場面で使われるの?
「ワンチャン」も「エモい」も、日常の中でカジュアルに使われるのが特徴です。
若者同士の会話はもちろん、SNSの投稿、YouTube動画のタイトルやコメントなどでも頻繁に登場します。
ただ、親しみやすさがある一方で、ニュアンスがやや曖昧なため、場面によっては伝わりづらいこともあるかもしれません。
若者言葉はどんどん進化している
今回ご紹介した「ワンチャン」や「エモい」はすでに定着している言葉ですが、 SNSやネット文化の影響で、新しい言葉はどんどん生まれています。
「それな(=同意)」「詰んだ(=状況が行き詰まった)」「とりま(=とりあえず、まあ)」なども、すでに若者言葉として浸透していますね。
こうした言葉の背景や意味を知っておくことで、若い世代との会話がちょっと楽しくなるかもしれません。
まとめ
- ワンチャン:「ワンチャンス」の略。わずかな可能性があるという意味
- エモい:「エモーショナル」から派生。感情が揺さぶられるような場面を表す
- 若者言葉は曖昧なニュアンスが魅力。意味を知っておくと会話が広がる
若者言葉に戸惑うこともあるかもしれませんが、 その背景には時代の流れや感性の変化が映し出されています。
「最近の若い子の言葉、よくわからないなあ…」と思ったときこそ、 ぜひ好奇心を持って意味をのぞいてみてくださいね。